「椎間板ヘルニア」についてわかりやすくまとめてみました。
世の中には椎間板ヘルニアで苦しんでいる方が多いですね。そんな方々の不安や悩みを少しでも解消できるようにもの凄くわかりやすく説明いたします。
まず言葉の説明から致します。
椎間板ってどこ?
ここです。骨から飛び出ている赤いやつ。椎骨にサンドイッチされているこの部分。
ヘルニアとは「飛び出る」という意味です。「椎間板が飛び出る病」ってわけですね。(もうチョイ正確に言うと、椎間板の中心部分に位置する髄核がハミ出てくることが多いです。)
体を前に屈んだ時に椎間板が後ろに移動して、正常な位置からはみ出てしまうと言うわけです。大きいハンバーガーを食べた時に、具がはみ出て手が汚れた事ありませんか?そんな状態です。
椎間板が飛び出ると何がいけないの?
後ろに通っている神経を圧迫してしまうからです。その神経の名前が、あの有名な坐骨神経です。そうなんです。椎間板ヘルニアの主症状は、坐骨神経痛です。
神経を圧迫するとどうなるの?
坐骨神経の刺激症状が出ます。腰から足先にかけての痺れや痛み、さらに症状がひどくなると、神経麻痺を起こし、足が思うように動かなくなったり、おしっこが出なくる(排尿障害)をおこしたりします。
腰椎椎間板ヘルニアは腰だけの問題ではなく、筋肉や内臓まで影響する恐ろしい病気なのです。
椎間板ヘルニアってどんな痛み?
腰から足先までの坐骨神経の通じている領域に、ビリビリした感じ(神経痛)と、神経の周りの組織(筋肉や関節)に炎症が起きて痛みが出ます。
痛みではないけど、だるい、重い、なんか変、たまに痛くなる、歩きにくい、足に力が入らない、なんて症状も出ます。これらの症状も、痛くはないけど神経の刺激された時の症状の一種です。(患者本人は見逃すケースが多いです)
椎間板ヘルニアの初期の症状はなかなか気が付きません。神経の症状の初期は「なんか腰が重いなー」「足がだるいなー」など、ちょっと疲れが溜まってきたかなぁ程度にしか思わないことが多いです。
腰の違和感を感じる頻度がだんだん増えて、時たま激しい痛みがやってくる。それを何度か繰り返し、「なんかおかしいぞ。」「これは、やばい!」と思って来院される方が多いです。
多くの方はそんな状態になるまで医療機関に行きません。もし腰がいつもと違うと感じたら、まず医療機関に行って検査をした方が良いでしょう。
早期発見して日常生活の改善をしていかないとお身体はだんだん壊れて行きます。気が付かないで放っておくと症状は悪化します。
重症なヘルニアの症状は、鋭い痺れや強い痛み、特にかがむ動作で痛みが出ることが多く、朝、靴下を履く動作や顔を洗う動作がしんどいと良く患者様は訴えてきます。
朝が一番つらく、お昼近くになると、だんだん痛みに慣れてきて、夕方以降にまた痛みが強くなってくる方が多いようです。
痛みを我慢して、体のバランスが崩れた状態が長く続くと、疼痛性側弯になることがあります。(側弯とは・・・側=横に、弯=曲がる丸まると言う意味です。)
こうなってしまうと、普通の病院や治療院では治療してもなかなか成果を出すのがむずかしくなってきます。
どんな人がなるの?
一般的には、腰に負担がかかる作業をする方に多いと言われていますが、実際はそうでもありません。
当院の椎間板ヘルニアの患者様の多くはデスクワークの方です。
姿勢を悪くして長い間過ごすと、誰にでもなりうる病気です。
病院ではどんな検査するの?
MRI、レントゲン、CTなどの器械の検査と、手で行う徒手検査があります。
しかし、小さなヘルニアなどはレントゲンなどの画像でもわかりずらい場合もあります。症状と合わせて総合的に判断することが大事です。
病院では、レントゲンだけ撮って、徒手検査は行わずに「骨には異常が無いですね」と言われ、飲み薬とシップだけ出されるケースがしばしば見られます。
総合的に診ていないですよね。そんな病院にはお気を付け下さい。 [愚痴ってすみません<m(__)m>]
一般的なヘルニアの治療ってなに?
保存療法(手術以外の方法)としては、消炎鎮痛の飲み薬、貼り薬、痛み止めの注射、物理療法として低周波の電気治療、牽引器、マッサージ、ストレッチなどが一般的です。
しかし、1か月以上続くヘルニアの症状に対してはあまり効果がありません。上記の治療をやっても根本的に改善することは難しく、高確率で痛みや痺れが繰り返しやってきます。
そして最終的には病院で手術を勧められるケースが多いいようです。(※かめ接骨院では絶対に手術は勧めません)
手術は内視鏡で行う方法が主流で、年々技術が進み、体に負担が少なくなっていると言われていますが、体にメスを入れることには変わりありません。人間の体にとって相当な負担になることは間違いないので、できれば避けたいところです。
椎間板ヘルニア やってはいけないこと
痛みがある場合は激しい運動、やるとつらくなる作業、動作は避けるべきです。楽だからと自転車や車ばかり乗っていると、だんだん症状は悪化します。
なるべく普段通りの生活を心がけて下さい。過度な安静は禁物です。(家から出ない、寝たきりでいるなど)
運動は、症状が軽減してきたら、軽めのエクササイズから始めると良いです。
最初から張り切ってスポーツジムに行って激しい運動や、ランニングを始める方がいますが、いきなりやって悪化してしまうケースが多いのでおすすめできません。まずは歩くことから始めましょう。
温めてもいけません。炎症が起きているところに温めてしまうと・・・・・悪化します。局所(患部)は、冷却をしましょう。氷で。
マッサージは控えましょう。痛い箇所に余計な刺激を入れると、炎症を悪化させることがあります。
コルセットも治療する上で必要ありません。コルセットをやり続けていると、自分自身の体を支える力がだんだん衰えます。
そして、本来、動かなければならないはずの骨盤や背骨の関節がガチガチに固まってしまいます。治るのを邪魔してしまう恐れがあります。
腰を覆ってしまうので温めてしまう事もあります。悪いことだらけです。
その点、シップも同様です。シート状のもので覆ってしまうので熱がこもります。つまり、温めて悪化させてしまいます。
やっちゃイカンこと
- 温めない
- マッサージしない
- ストレッチしない
- コルセットしない
- シップを貼らない
やること
- 歩く
- 冷やす
です。
椎間板ヘルニアの場合、
ストレッチは気をつけてやりましょう。(やらない方が安全です)
張り切って急激に筋肉を伸ばしてしまうと、筋肉と一緒に神経も引っ張ってしまいます。
椎間板ヘルニアの主な原因は神経の圧迫ではなく、神経にかかるの牽引力です。一生懸命ストレッチすることはリスクが高すぎますので全くおすすめできません。
医療現場でも仰向けで足を持ち上げて行う こんなテストがありますが、
神経を引っ張るテストなので、熟練度の足らないお医者様やリハビリの先生にやられると、このテストを行う事で神経を過剰に引っ張り、症状が悪化してしまう事もありますのでお気を付け下さい。
ヘルニアの治る期間は重症度によって様々です。
軽度の場合、1か月程度で痛みや痺れが軽減してくる場合もありますが、日常生活を気をつけていなければ、またすぐに症状がぶり返します。
重症の場合、半年以上かかるケースは多々あります。ヘルニアの症状が進行していくと、薬やシップだけでは痛みやシビレが治まらないことも多いです。
長い目でみてしっかり治療していて経過を見て行く必要があります。
いつまでたっても症状が変わらない。それでいて飲み薬やシップしか出してくれない、症状がつらいのを医師に訴えると、お注射しましょうか?手術しますか?と言われて困っている方が大勢います。
ここまでは 怖い事ばっかり言ってきましたが、実は、自然治癒するケースもあります。
炎症物質のマクロファージ(白血球の一種)が、飛び出たヘルニアを異物とみなして食べてしまう事もあります。その場合、数か月安静にして自然に治る場合もあります。
椎間板ヘルニアの手術ってどんなことするの?
椎間板の中の飛び出ている髄核の部分を取り除きます。もしくは、レーザーで焼いて蒸発させます。患部が陰圧になり圧迫状態から解放されるので一気に痛みが無くなります。しかし、手術したからと言って油断はできません。
日常生活の改善ができない方の場合、数年後にはまた激しい腰痛が出てきて、苦しんでいる方が大勢います。
手術をやった人とやらなかった人で比べても、10年後はさほど変わりはありません。したがって、手術は絶対におすすめできません。
かめ接骨院の治療法
~手術をしないと言う選択肢~
以上、椎間板ヘルニアの症状についての一般論的に書いていきましたが、当院の治療は少し変わった目線で治療をしています。
日本以外のほとんどの国の「腰痛治療のガイドライン」によると、マッサージや牽引、電気、シップなどは「1か月以上続く慢性の腰痛」に対して有効性が認められておりません。と、はっきり書いてあります。
したがって、当院では一切行っておりません。
痛みやしびれの原因に関しても、小さな原因として「神経の圧迫」そして大きな原因は「神経の牽引」と考えております。
病院で椎間板ヘルニアと言われた痛みや痺れでも、姿勢や骨盤を正常の状態に戻すことによって痛みや痺れの改善は可能です。
シップや飲み薬、マッサージなどの「とりあえずその場だけ」の治療に比べて、半年後の改善率が違います。
皆さまが治療院選びをする際には、「ごもっともな理論」を持っている治療院を選んで下さい。それが、かめ接骨院であれば、なお幸いです。
どこに行っても良くならないとお悩みの方は是非お越しください。
最後までご覧頂きありがとうございました。
何かわからないことがあれば、受診した際にお聞きください。