腰が痛い時の対処法:冷やす?温める?本当はどっち?

墨田区に押上、スカイツリー近く腰痛の根本改善専門院、かめ接骨院、院長 亀山欣也です。
本日も当ブログをご覧いただきありがとうございます。できるだけ腰痛で苦しんでいる方の為になる記事を書いていきたいと思っております。「腰痛あるある」と「一般医療の疑問点」を中心に書いていきますので多少、「えっ!そうなの?」という事もあるかと思いますが、興味があれば続けてご覧ください。

本日のお題は冷やす?温める?本当はどっち?と言う事ですが、どちらでしょうか?

正解は「冷やす」です。

ダメな理由は、急性でも慢性でも腰痛(痛み)がある場合は炎症が起こっています。つまり患部に炎症が起こっているわけです。

慢性的に腰痛やシビレがあり、良くならない、改善しない方はたいてい温めています。ヘルニアや脊柱管狭窄症、腰椎すべり症などで慢性的に痛みがある場合、もしくは症状がある場合そこには炎症が付いてきます。

※ぬるめのお湯で長風呂は患部を温めてしまいますので悪化する傾向にあります。控えた方が良いです。

しかし世の中、残念ながら圧倒的に温めている方が多いのが多いようです。なぜでしょうか?

初診時に患者様に聞いたところ、
温めていた理由として
「温めると、少し楽になった気がする」
「痛みが少し治った気がする」
「病院の先生に温めろって言われたから」
「お風呂が好きだから」と良く聞きます。

さて温めると、体にはどんな現象が起きるのでしょうか?

温めると、
・痛みに鈍感になる
・感覚が鈍くなる
そんな現象が起こります。専門用語で言うと「閾値が上がる」と表現します。

つまり感覚の異常が起きて、
「その場だけは楽になった感じがするけど・・・」という現象です。

痛みが有り、炎症が起きている場合、お風呂で良く温まってしまうと
寝ていたら明け方痛みが出てきた。」「明け方や起きぬけが一番痛い」とよく言われます。温めてしまうと、火に油を注いでいるようなものですから当然のごとく悪化します。


そんな事を繰り返していくうちに
急性の腰痛が慢性化し悪化します。万年、鈍痛があり、歳を重ねるごとに身体は悪くなり、年に2回は激しい痛みが襲ってくる。そんな方が多いです。

ではどうやって冷やしたらよいのでしょうか?
①コールドスプレー
②冷シップ
③アイスノン
④氷

正解は④氷です。氷を入れた氷嚢で冷やして下さい。氷が一番効率よく、安全に患部を冷やしてくれます。1回10分から20分を1日数回行うと効果的です。

※氷嚢が無い場合はビニール袋で大丈夫です。ZIPロックも便利ですね。頑丈で繰り返し使えます。冷え症の方は冷却をするとなると少し抵抗がありますが、あくまで局所の冷却ですので、冷え症の方でも大丈夫です。冷蔵庫に入れと言うわけではありません。水風呂に入れと言うわけではありません。

アイスノンや保冷剤の類はマイナス20度くらいまで冷えますので、皮膚が損傷(凍傷)しやすくなります。

それに36度くらいの人間の身体とマイナス20度の物体間では物体間に温度差が大きすぎるので、実は熱の移動は行われづらくなります。

氷は0度付近で溶ける際に一緒に熱を取ってくれるので1番良い冷やし方と言えます。しかも凍傷になる危険はほぼありません。

②のシップですが、冷やすものと勘違いしがちですが、冷やしてはくれません。冷でも温でもダメです。シート状のものは覆ってしまうと温まってしまいます。

※ダイエットの方がお腹にサランラップを巻くのと一緒です。熱がものすごいこもります。


シップによっては消炎を抑えてくれる薬の成分が入っているものもありますが、長時間貼りっぱなしの方が多く、薬の効果が切れても貼っていると熱がこもってしまう為、結果、温めてしまいますので危険です。物理的に冷やした方が効果的と言えます。

コールドスプレーは患部のを冷やす為に開発されたものではありません。スポーツ選手が試合中の休憩中にスカッとリフレッシュしたい時に使う物で、決して患部を冷やす為の物ではありません。

野球選手がデッドボールを受けた際に良く使用しているイメージはありますが、あれは、相手に対する「痛いじゃないか、何してくれるんだこのやロー」とアピールの為や、選手の安心感を得る為に使うだけです。
※患部を冷やして、冷却の効果を得る為にはベンチに下がってから氷でしっかり冷やす必要があります。

【まとめ】
・温めてしまうと炎症が強くなり、悪化させてしまいます。
・炎症を抑える為には氷で物理的に冷やす事が大事!

慢性の腰痛の方はたいてい温めています。「さぁ冷やしましょう!」と言っても、今まで温めていた方からすると抵抗が大きいかと思います。そんな方はまず「温めない」という事から始めてみて下さい。きっとあなたの体は変わります。