腰痛は安静にしていたら良いのか?

世の中には色々な医療施設があります。

病院、接骨院、鍼灸院、カイロ、マッサージ・・・

 

あなたは腰痛になった時に

どこに行きますか?

 

安静にしていると腰痛は悪化する??

先日当院に、

こんな患者様がいらっしゃいました。

腰痛で整形外科に行ったら、

「ヘルニアですね。安静にしてください」

と先生に言われて、

3か月ほどシップと飲み薬を飲んで

安静にしていたら

どんどん痛みがひどくなってきた。

足の先までシビレてきて

感覚もおかしくなってきたそうです。

 

「それでも、このまま安静にしていた方が

良いのでしょうか?」

という質問を初診時に受けました。

 

その患者様は外見上、姿勢が悪く猫背、

歩き方もかなりの跛行

(痛みやしびれで正常に真っ直ぐ歩けない状態)

をしていました。

 

「安静にしていて下さい」と言うのは

非常にあいまいでアバウトなアドバイスです。

大きな病院にありがちなことです。

大きな病院は診察に時間をかけられないので、

患者様の日常生活のレベルが把握できず

あいまいなアドバイスになってしまいがちです。

でも大きな病院はしょうがありません。

1日に何百人と来るようなところは

一人一人に時間をかけられませんから。

 

決して病院の先生が悪いわけではありません。

日本の医療のシステムが悪いのです。

 

さて、本題に戻ります。

 

安静という意味をどう捉えたらでしょうか?

①日常生活もなるべくジッとして、動かないで下さい。
②ずっとベッドに横になって下さい。
③激しい運動は避けて下さい。

 

今回の症状の場合、

③が一番近いです。

 

3か月もジッとしていたら

姿勢が悪くなり、

骨盤もがっちり固まり、

体は悪い状況に変化します。

 

痛みやシビレが悪化しても

おかしくはありません。

 

ではどうしたら良いのでしょうか?

正解は「歩く」です。

痛くても少しは歩きましょう。

当院に来る腰痛の患者様に良く聞かれます。

「こんなに痛いのに歩いていいんですか?」って。

 

いいんです!

 

そんな時は迷わず歩いて下さい。

歩きは自分でできる治療になります。